簿記検定は2020年12月からネット試験に対応し、パソコンによる受験スタイルが増設されました。
そのため、会場に空席がある限り、頑張れば1週間に1回のペースで簿記試験を受験することだって可能なのです。
ただ、受験回数は増えた分、不合格の方も同様に増加していることでしょう。
わたしもネット簿記3級に見事にやられました。
不合格になった事実をもみ消したかったのですが、正直に申しますと、
簿記3級のネット試験に3度不合格になりました。
何とか4回目の受験で無事に合格。

今回は、もはやネット簿記不合格のプロと言っても過言ではないわたしが、不合格の場合に獲得できる不合格証明書を解説していきます。
ネット簿記試験で不合格になったら何がもらえるのか?
ネット簿記試験では、試験終了直後に、その場で合否結果が出ます。
不合格になると、試験終了後のパソコンに次の試験結果の画面が出てきます。

この画面には
- 受験科目
- 受験者名
- 受験会場
- 受験日時
- 得点(各設問の配点つき)
が出力されていて、試験終了後に「印刷ボタン」を押して紙に出力してから退出せねばなりません。
この印刷紙をテストセンターの方がプリンターから取り出し、それを受け取ることで不合格になった試験はひと段落。
お察しの通り、これは屈辱であり恥辱。
試験直後に第三者から不合格通知を受け取るのですから、心身へのダメージは計り知れません。
わたしは恥ずかしいことに、この不合格体験を3度経験しておりまして、もう精神はボロボロになっておりました。
「簿記、諦めよう」
という思いがなんとか過ぎったのは言うまでもありません。
テストセンターのスタッフは気遣ってくださって、不合格の試験結果を裏にして渡してくれてる方もいました。
ただ中には、ジロジロと堂々と試験結果の不合格の紙を見てから渡す方もいて、もう、ネット簿記にまつわる辛い思い出が沢山産まれちゃいましたね。
さて、この不合格の通知で最もネックなことが1つ。
それは、
自分が間違えた箇所がわからない
ということ。
一応、設問ごとの得点は出ているので、どの設問がどれくらいできなかったのかは一目瞭然です。
しかし、具体的に間違えた箇所は謎に包まれたまま。
ネット試験では、問題用紙はもちろん持ち帰れませんので、間違えた箇所を復習することはネット試験ではできません。
それゆえ、ペーパー試験ではなかった1つの危険性がここに潜んでいます。
それは、
何度もネット簿記試験を受験してしまって、沼にハマることです。
まるで「勝つまでやめられないギャンブラー」のように、来る日も来る日も競馬場に通い、馬券を買い漁るがごとく、です。
何度も同じ試験を合格するまで受験してしまうケースが少なからずあると思います。
何を隠そう、わたしもその一例でした。
1度不合格になると、悔しい気持ちがこみあげてきます。
紙試験の場合は合否がわかるまで数週間かかるのでクールダウンして冷静に不合格通知を受け取れますが、ネット試験だとその場で、試験直後に不合格がわかってしまいます。
しかも、ネット簿記試験は何回も受けられる性質がありますから。
ただ、一度不合格になったら、再申し込みの衝動抑え、
なぜ自分が不合格になったのか?
合格するためにはその次に何をすればいいのか?
を不合格通知を元にして、冷静に考える時間を設けることがネット試験では大切になってきます。
わたしはネット簿記試験に3回不合格になった段階で、
「さすがに、こりゃまずい」
と思い、戦略を練り直す時間を設けました。
各セクションの得点をスプレッドシートにまとめ、
- 何がいけなかったのか?
- 合格ラインに達するためにはどこをどれだけ点数をすればよかったのか?
を改めて考えることにしたのです。
その結果、「ネット簿記試験3級合格戦略」を編み出し、それを実践した結果、見事に合格を勝ち取れ、なんとか不合格沼から脱出できました。
一度不合格になっても焦らず、一度冷静に考える時間を設けてみてください。
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これから受験される方はよかったら参考にしてみてください。
それでは!
Ken

スーパー勉強家。独学でテストをハックする情報を発信します。