セル B2〜D100 に学生の成績が科目ごとに入力されている。 セル B102〜D105 に成績ごとの学生数を科目別に表示したい。 セルB102に計算式を入力し,それをセルB102〜D105に複写する。 セルB102に入力する計算式はどれか。

ア 条件付個数($B2〜$B100, =$A102)
イ 条件付個数($B2〜$B100, =A$102)
ウ 条件付個数(B$2〜B$100, =$A102)
エ 条件付個数(B$2〜B$100, =A$102)
こちらも「相対参照と絶対参照の違い」への理解が求められる問題です。
まず問題で使われている「条件付き個数」という関数を復習しておきましょう。
「ITパスポートの表計算ソフト関数まとめ」でも紹介しましたが、
あるセル範囲のセルから「ある条件」に当てはまるセル数を出力できる関数です。
使い方は、
条件付き個数(セル範囲, 検索条件の記述)
で、1つ目にいれた「セル範囲」の中から、2つ目の「検索条件」に該当するセルを数えてくれるのですね。
さて。
まずは選択肢の関数のうち、2つ目の入力である「検索条件」からみていきましょう。4つの選択肢を見てみると、
- =$A102
- =A$102
のいずれかであると判明。A102の行を絶対参照にするか、それとも列を絶対参照にするかの違いです。
それじゃあ「A102」には何が入っているかというと、成績の「優」ではありませんか。
この「優」という値は、A102をB102〜D105に複写したら、行番号だけ変化させたいですよね?
つまり、 103行に複写したら「=A103」になってほしいのです。
一方で、列数は絶対参照で固定したいです。なぜなら、成績はA列の1列にしか記載されていませんから。
ということで、
- 行 → 相対参照
- 列 → 絶対参照
になっている「=$A102」が正解なので、正答は「ア」か「ウ」のいずれかにしぼられるでしょう。
さて、今度は関数に入力するセル範囲を見てみます。
- $B2〜$B100
- B$2〜B$100
こちらも「絶対参照なのか相対参照なのか」の違いだけ。
このセル範囲(B2~B100)は国語の成績結果を表していますので、B102を他のセルに複写したとしても、行数は動かさず、列数だけ変化させて各教科の成績結果を参照したいです。
つまり、先ほどと逆に
- 行 → 絶対参照
- 列 → 相対参照
になるはず。したがって、セル範囲は行が絶対参照になっている「B$2〜B$100」になるので、選択肢「ウ」が正解です!
はい、以上です。
この問題でも「絶対参照・相対参照の違い」への理解が求められました。
それに加えて、この問題では「条件付き個数」という関数の使い方まで問われることになりましたね。
テスト前に関数の使い方も復習してみてください。
それでは!
Ken

スーパー勉強家。独学でテストをハックする情報を発信します。
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