なるほど、ITパスポートの合格条件はわかりました。
- 総合評価が600点以上
- 分野別評価がそれぞれ3つの分野で300点以上
を満たせば、合格できそうです。

それではどのように「総合評価」「分野別評価」は算出されるのでしょうか。
ITパスポート試験の総合評価算出方法
ここでは採点の仕組みに迫ってみます。
採点対象は「100問中92問」
ITパスポートでは全100問出題されます。
分野別でみると、以下の通り。
- ストラテジー:35問
- マネジメント:20問
- テクノロジー:45問
ただし、すべての問題が採点の対象ではありません。
なんと、
100問中92問
しか採点されないのです。
分野別でみると、
- ストラテジー:32問
- マネジメント:18問
- テクノロジー:42問
のみ採点対象です。
「えっ、じゃあ残りの8問は??」
と思うかもしれませんが、これらは今後に役立つデータを集める「ダミー問題」なのです。
採点方式はIRT
採点方式はIRT(項目応答理論方式)を採用しています。
IRTとは『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』によれば
テスト作成前に統計的に十分な数の受験者を集めて予備テストを行い、テストの項目(小問)1つ1つについての、困難度や弁別力などのパラメーター(変数)の関係を表す推定値を算出し、検出するテスト手法
と定義されています。
簡単にいうと、
予備テスト結果を元に本テストを作成するのです。
これによって、複数回のテスト結果を同時に比較でき、スコアの価値を一定にできる特徴があります。
もちろん、各テスト回で難易度は異なります。
ただ、難易度の差異に左右されずにスコア算出が可能になり、複数の結果を平等に比較できるメリットがございます。
ITパスポートが「IRT」方式を採用しているからこそ、
一斉に受験させずとも、複数の結果が同じ価値を持つものとして扱えます。
この「IRT方式」こそ、ITパスポート試験が8問のダミー問題を含んでいる理由です。
ダミー問題は、次回以降のテスト作成で活用するために出題されるのです。
ITパスポートは素点で評価される試験ではありませんが、
- 問題の難易度
- 他の受験者の存在
によってスコアが変動せず、受験者の能力を正確に炙り出せます。
そのためあってか、
100問中60問正解なら総合評価が600点になるとは言えません。
とはいえ、過去問を解くときは
- 全体6割
- 分野別3割以上
を目指して勉強すると良いでしょう。
わたし自身、過去問演習時は100問77問、100問中76問という正答率でした。
そして、本番では、総合評価は745点でしたので、
素点と近いスコアが出ました。
ただ、本番で覚醒したか、没落したかは定かではないので、素点と総合評価の関係を断定できませんけどね。
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テスト直前の語彙復習によかったら使ってみてください。
それでは!
Ken

スーパー勉強家。独学でテストをハックする情報を発信します。
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