なぜ漢検2級の四字熟語問題は捨てられないのか?

 

漢字検定2級は学童、児童、生徒、学生だけでなく、大人も挑戦しがいのある試験です。

なぜなら、漢字検定2級のレベルが「常用漢字すべての読み書き」だからに他なりません。

2級を通した学びは決して無駄にならず、日常生活で生きてきます。

漢字オタク、変態、の一歩手前まで到達できるのが漢検2級なのです。

 

しかし、そんな漢検2級にも、一つだけ厄介な問題が含まれています。

それは、

四字熟語

です。

 

2級の大問(四)が四字熟語問題。

(四)には問1と問2がありまして、それぞれ以下の出題内容です。

問1 問2
出題内容 四字熟語の2つの漢字の書き 四字熟語の意味
問題数 10 5
配点 20点(1問2点) 10点(1問2点)

 

つまり、四字熟語の「書き」と「意味」を知らねば答えられません。

四字熟語は日常では使う機会が少ないですから、2級ではハードな部類に入ります。

 

現に、2級の全受験者平均点をみても、最も平均スコアが低く出ています。

わたしが受験してきた令和2年度第3回の平均スコアは

  • 問1:9.9点 / 20点中
  • 問2:8.1点 / 20点中

でした。

四字熟語の問題(四)全体で見ると、

40点中18点

しかとれないのが四字熟語だったのです。

 

「四字熟語で点数が取れない」と困っているのは合格者も同様です。

「正解率レーダーチャート」に注目しましょう。

合格者でも唯一、8割の正答率を切っているのが四字熟語(四)の問1です。

漢検2級を突破する猛者であっても、四字熟語の書きに足を引っ張られているのです。

 

漢検2級の四字熟語を捨ててはならない理由

詳しくは「漢字検定2級の四字熟語が難しい理由」にも書きましたが、他セクションに比べてあまりにも難易度が高いです。

すると、当然、受験者の中には

「四字熟語、捨ててもいいんじゃね・・・?」

と考える方がいるかもしれません。

 

が、しかし、です。

本気で合格したいならば、この考えはいただけません。

その真の理由は、

四字熟語の配点が高すぎるからに他なりません。

実に四字熟語の大問(四)だけで

計30点の配点

があります。

つまり、ここを完璧に捨てると、

マイナス30点スタートになるわけです。

 

ご存知の通り、2級の合格ラインは「80%程度」とされています(公式ページより)。

2級は「200点満点」ですので、80%というと、

160点が合格ライン。

つまり、合格するには「40点」しかミスれません。

四字熟語を捨ててマイナス30点スタートになると「あと10点しか落とせない」状態で試験が始まります。

もちろん、2級には四字熟語以外にも

  • 部首
  • 対義語
  • 熟語の構成

をはじめとする数々の「難所」が待ち受けています。

したがって、漢検2級に合格したければ、

四字熟語をしっかり対策し、捨てない姿勢で学習するべきなのです。

 

以上のように、漢字検定2級において四字熟語は重要なセクションです。

合格を目指すならば四字熟語にもしっかり時間をかけましょう。

 

と、いうわけで、作っちゃいました、漢検2級対策の四字熟語帳。

計234回分の過去問を参照し、出題された四字熟語を全カウントし、出る順にまとめました。

漢検2級の四字熟語対策にぜひご活用ください。

 

それでは!

Ken

2 件のコメント

  • 漢検2級、四字熟語の本が欲しいのですが、
    紙の本はありますか?